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再生医療
幹細胞投与による再生医療を開始しました
医療法人社団弘道会第2西原クリニックでは、2015年11月25日より第2種再生医療等に対し、特定認定再生医療等委員会の意見の元、提供計画を厚生労働大臣に提出し、近畿厚生局に届け出を行い、幹細胞の投与を開始しました。
幹細胞投与の適応疾患
- 重症下肢虚血(バージャー病・糖尿病下肢虚血)
- 変形性膝関節症
- 顔面再建および皮膚再生
- 自己免疫疾患
幹細胞投与による再生医療
幹細胞とは
人間の体は皮膚細胞・幹細胞・脳細胞・筋細胞など、さまざまな形と機能を持つ細胞からなります。
細胞は受精卵の段階では1種類ですが、周囲の環境とホルモン・化学物質の影響で多様な種類に分化していきます。
そのように細胞は枝分かれして違った細胞となりますが、元の段階のものを幹細胞といいます。
この細胞は筋肉に移植すれば筋細胞となり、骨に移植すれば骨になるため、根幹となる細胞という意味で「幹」細胞と呼ばれています。
幹細胞は、体外培養でも未分化状態のまま無限に分裂複製する能力を持っています。
未分化状態で適した条件を与えれば、幹細胞は多様な組織細胞に分化できます。
言い換えれば、幹細胞はまだ運命が決まっていない細胞で、脳・骨・心臓・筋肉など、様々な細胞になることができるのです。
幹細胞の分類
(1)ES細胞
受精卵が最初に分裂するときに形成され分化可能な細胞をES細胞と呼びます。
(現在臨床検査中)
(2)成体幹細胞
成熟した組織と器官に存在する幹細胞
(臨床応用中、国の指定医療機関のみで治療可能)
骨髄、臍帯血、脂肪組織などから得られます。
脂肪細胞に存在する成体幹細胞である間葉系幹細胞は、分化能力が非常に優秀であることが最近の研究で明らかになっています。
当院での幹細胞投与
適応疾患
- バージャー病(血管病変)
- 変形性膝関節症
- 皮膚疾患
- 自己免疫疾患
投与幹細胞
脂肪組織に存在する成体幹細胞
幹細胞投与の流れ
- 投与前の問診により投与適応か否かの診断および採血
- 脂肪細胞の採取(15分)
- 幹細胞の培養
- 幹細胞投与
- 静脈への点滴投与
- 局所への筋肉注射投与
- 脊髄への投与
幹細胞外来
幹細胞外来(担当 西原) ※第2西原クリニックにて
火・木 午前中 他の曜日は予約にて可
土・日 予約にて可
詳細は電話にてお問い合わせください。(
072-778-9900)
参考図書:ありがとう幹細胞 羅 延燦(ラ ジョンチョン)著 御茶の水書房